携帯特話
第五十話
題名
壺の中身
投稿者
迎オ様
うちのじいちゃんは骨董品を商う商人で、小さい頃、私は親が両方かなり多忙だから札幌のそのじいちゃんの家に預けられてた。
その骨董品屋の奥にはじいちゃん曰くロシアの古い壺らしいわりかし小さな壺があった。
紫一色のなんの飾りもないシンプルな外観のその壺に私は興味があった。
時々、壼が私を呼ぶ様に思えた。何かが手招きするみたいに・・・。
ある雨が降ってた昼下がり、私は一人留守番をしてた。
それで、気になってた壼に近付き、中をそーっと見てみた・・
真っ暗な壼の中身・・しかし、そこをゴソゴソ動く虫みたいな奴を発見。
ジリジリ壼をはい上がってくる・・
私はそれをぼけーと見ていたが、壼の上に立ったそいつは・・
目玉が一個でギョロギョロとした・・・云うならば妖怪が一匹。
ぼけーっと放心したままの私の目の前でそいつはデッカイ蛾になり壼に再び入った壼は・・
地獄絵巻の地獄が広がっていた・・・。
何分見てたかは分からないがじいちゃんが帰って来たのに気が付き我に帰り、再び壼を見たが今度はただの空の壼だった・・。
不思議な事にあれだけ長い間壺の中身の地獄絵巻を見ていたはずなのに・・
見たという事実を残して、具体的な部分はすっからかんと忘れてしまった・・
いや、ほんとにあの時見たのかな???
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