不思議談
第五七話

題名
ストーカー

投稿者
佐々木様



これは私の友達のT君の体験談です。
T君は当時、将来を約束したYさんという彼女がいましたが、ある日T君はとても美人のSさんと出会い、好きになってしまい、Yさんを捨ててSさんと一緒になってしまいました。
それからT君の恐怖が始まったのです。
毎晩T君のアパートにYさんがくるのです。ドアまで来て・・・・・
『Tくぅ〜ん、ねぇ、開けて』
と囁くのです。
T君は怖くて布団にくるまってガタガタ震えて黙っていると、Yはこう言います。
『合い鍵持ってるんだからぁ〜』
T君は(そうだった!!しまった!!開けられる)
と恐怖していると、ガタッガタッ!!ガタッガタ!!!
とドアを鳴らすだけで開けられずしばらくたつと、Yさんはすすりなき『今度は絶対よ!!』
と叫び、新聞うけに自分の名前の所だけ書いた婚姻届を置いていくのです。
これだけなら単なるストーカーの恐怖話ですが、この話には続きがありました。
それは何日も続き、ついにT君はノイローゼになってしまい。
心配した友達がYさんにやめさせるように言いに行ったのです。
そしたら、Yさんはすでに死んでいました。自殺していたのです。
発見された時の状況を聞くと、遺体の横には自分の所だけ書いた婚姻届が・・・・なぜ合い鍵で開けられなかったのかって?
それはYさんは自分の父親のやっている工場の大きい裁断機で両腕の手首を切り落として自殺したから、手がなくてうまく開けられなかったのでしょう。



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