不思議談
第三七話
題名
死の予見
投稿者
ごん太様
6月中旬頃、独り暮らしの叔父から電話が掛かって着ました。
2週間ほど検査入院するので、飼い犬を預かって欲しいと・・・。
前回の検査入院時に、その犬は私の実家で預かっていたのですが、五月蝿いほど吠え続けて何度も脱走し叔父の家に逃げ帰ってました。
その為、今回私が預かったとしても、大人しく家にいるか少々不安でした。
不思議なことに、私の家ではその犬は脱走もせず大人しく、吠えることも無くその不安は取り越し苦労でした。
犬は叔父の死を予見していたのかも知れません。
預かって3週間目に、検査入院した叔父の容態が悪化したと病院から連絡があり駆けつけました。
3日前まで大部屋の人達と看護婦さんをからかうほど元気だったそうです。
病魔と闘いながらも叔父の意識はしっかりしてました。
しかし、叔父はその夜に帰らぬ人となりました。
叔父は看病をしていた私の母に頭を下げ
「ありがとう」と言った事や「俺の人生は終わった」と言ったことなど、自分の死を予見したとしか思えてなりません。
思い起こせば、犬を預かりに行った時に叔父が犬に「あばよ!」って言葉を掛けたのも既に死を予見していたのでしょうか・・。
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