久々に里帰りした時の話です。
時期はお盆の後で親戚一同が帰った後に私一人墓参りに向かいました。
家から墓地まで歩いて10分。夕方なので蜩(ひぐらし)が鳴いていて空気は秋の訪れを告げるように涼やかな中、林を抜ける途中、向こうから誰かがやってきます。
見覚えはありました。確かにありました。
白いワンピースに赤いサンダルに麦わら帽子に三つ編みの少女が走ってきて私の横を通り抜いて行きました。汐の香り・・?
気にしながら墓地に着き、一通り参りを終え、家に帰り、その夜の夕食時に母親が
「あ、そうそう、あんたの従妹のみっちゃんがね」話に寄ると昨年の夏、みっちゃんが海水浴に行った先の海で溺死したというのです。
あっ!思い出した!あの少女はみっちゃんだ!
だから、汐の香りが・・・。
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