私と主人は新婚当時、一泊車中でドライブによく出かけました。
私は元々、霊感体質でしたが、主人は全くそういうものを見たことも感じたこともない人でした。
2月の寒い時期、温泉目的でとある地方へ車で出かけました。
一日目の目的地の温泉を楽しんで、次の目的地へ向かう途中、仮眠をとるために、あるレジャー施設の駐車場に車を停めました。
そこは、真っ暗な山の中で、駐車場とはいえ鬱蒼とした森に囲まれて、日中は多少の車の通りはありそうでしたが、深夜ともなると全く車の通りはなく、静かでした。
運転に疲れた主人はさっさと眠りに就いたようでしたが、私は、そこに車を停めた瞬間から強い耳鳴りに襲われてなかなか眠りに就けずにいました。
今までに経験したことのない耳鳴りでした。ラジオの電波を合わせる時に聞こえるような音・・・。
『キュイーンッ、バチッ!キュイーンッ、バチッ!・・・』
あまりにうるさくて、頭を抱え込んでいました。
しばらくして、ガヤガヤとやたら外が賑やかになって、気付くと私達の車から少し離れたところに数台のキャンピングカーが停まっていました。
私達はエンジンはかけっぱなしにしていましたが、カーステレオはオフにしていたので、車が駐車場に入って来たらエンジン音に気付くはず。(いつの間に?)と思っていたら、二人の男が話しながら近づいて来ました。
「何だこの車?」
「誰が乗ってるんだ?」などの会話が聞こえてきて、とっさにヤバイ!!と感じた瞬間、私は金縛りに。
同時に、二人の男は恐ろしい形相で車のフロントガラスに覆いかぶさるようにして消えました。
シーンと静けさが戻ったと思ったら、主人が寝ている運転席の窓から、黒髪の女の子が顔を覗かせて私に聞きました。
「ここで何をしてるの?」・・・
私は固まって動かせない顔を必死でそちらへ向けて、
「寝てるの。」と、やっと答えました。
女の子は車の中へ入りそうな勢いでグイグイ顔を傾けて、
「どうしてここで寝てるの?」「ここで何してるの?」としつこく聞かれて、怖くて怖くて、(何で、窓開けたままにしてたんだよ!)と主人に腹が立ったりしていると
「ここで何をしてるんだ?」と女の子の後ろに、初老の男性が・・・。
再びカチカチに動けなくなった私の前で、窓から二人は車に入り込もうとして、必死も必死で主人をたたき起こそうともがいていると、
「オイッ!」という声で体が自由になって、汗をびっしょり掻いた主人が目の前にいました。
何が起きていたのか・・・。
開いていたはずの運転席の窓はしっかり閉まっていて・・・。
何もお互い語らずに、とにかくここから離れようと、通りの激しい幹線道路で出て、コンビニの駐車場に移動しました。
この話を職場の人に話したのですが、その一週間後だったでしょうか。
話をした職場の人が、
「ねえ、昨日のテレビ観た?あなたの言ってた話と本当によく似た話、心霊特集でやってわよ!場所、○○って言ったわよね。鳥肌立っちゃったわよ〜。」と言っていました。
主人は語りたがりませんが、あれ以来「幽霊はいる。」と確信したようです。
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