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●近所の怪談第六夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0501 霊媒体質 霊媒丸 様
この体質には何度、困らせられたか・・・。
僕とこの霊媒体質はまさしく腐れ縁っていう言葉がぴったりなんです・・・。
僕の生まれは地方で、実家は葬儀屋。
まぁ、この体質の原因はこの家業のせいでもあるのでしょう。
祖父の代から親父が受け継いで町で、こういっちゃなんですが御馴染みの葬儀屋だったわけです。
そういったことで結構いじめられた事もありました。
小学5年の時、ひどい熱風邪に魘されたんです。
一週間ぐらい寝込んでやっと治ったんですが、その頃から霊媒体質が目覚めたんです。
最初は、それからまもなくで、なんか右肩が重い。
何かが凭れ掛かっているような感じの重さ・・・。
それが日に日に重たくなるので病院へも行ったのですが異常無し。
そんなある日、父の仕事の関係の知り合いであるお坊さんが家に来ていたんです。
僕もその人と面識があったので僕もその時会いました。
「あちゃ・・」
とお坊さんが、こりゃ・・まずい・・・といった顔をしました。
「どうしたの?おじさん・・」
「はぁ・・坊主・・・お前さん、そうとうまずい体質しとるなぁ」
「憑かれているのか?」
親父が目敏く聞きました。
「ああ、憑いとるよ・・・」
お坊さんは溜息をして・・僕の肩に水子の霊が纏わり憑いていて、妙に僕の肩を好いているという事をいいました。
「まぁ、今見たとこ悪さはしなさそうだ。しかし、問題は坊主の体質そのものなんだなぁ・・これじゃ、良い霊も憑くが性質が悪い輩も憑くとも限らん・・また、なんか変な事はれば相談に乗るから、遠慮なくしてきなさい・・ええな?」
「・・・うん・・・」
それから以降、このお坊さんとは僕の人生でかなり重要な関係の人となります。
それからというもの何度も、色々な霊がそのお坊さんが云う通り、僕に纏わり憑いてきました。
そのままいつわる者入れ違い立ち代りとりつくものとパターンはそれぞれで、そのわりには僕には霊感がなく、とにかく云われた通り異常があればすぐにお坊さん・・ここからはGさんといいますが、そのGさんに相談し時には除霊してもらったり、その霊の性質を教わったりしなんとか高校卒業までは安定をキープしていました。
高校卒業し、東京で就職した僕は地元を離れ、忙しい日々に突入しました。
以前はGさんの寺とは近所だったからすぐに相談に行けたし暇もあったから良かったのですが、今度からはそうもいかなくなり、仕方なく東京でそういった事を専門とするWさんに相談するようになったのですが・・これがまずかった。
当時、僕はマンション住まいのサラリーマンで、やっぱしどっか人間関係は軽薄だったため以前にも増して根暗な性格でした。そんなある夜中・・壁を擦るようなゴリゴリという音が聞こえるのです。ちょっと待て・・僕の部屋を挟んで左右共に空き部屋だし、ここは最上階。あちゃ・・部屋まで来たかよ・・・。と思った僕は疲れてたせいで今回の事は独断で無視する事にしました。Wさんとはどっか折り合いが悪かったせいもありますが・・・。
けど、今回のは今までのとは違い・・実に重たい。肩が重かった水子とは違い・・・部屋の空気がとにかくもう重たいのなんのったらない。仕事でもその空気の余韻が残ってすっきりしない。
そのまま、休暇をとることが増え、ついには出勤拒否にまでなってしまい・・さらに部屋にもいられないので東京の街を夜間すら関係なく徘徊しだして、警察に補導されたのが切っ掛けでリストラ・・・まさしく、不幸のどん底でした。
そんなある日、何を考えたのか夜中に列車に乗り込んで、地元まで財布だけもって行き成り帰って、実家よりも先にGさんの寺へ駆け込んだ。
「坊主・・おいおい・・・なんでこうなるまえにもっと早くに相談にこなかったんじゃ・・・」
つまり、僕はGさんにしか、この体質に関して相談出来ないという事なんです・・・
とにかくもぉ、この体質自体取り払いたい・・そう思ってました。
今回の霊は悪性だったため除霊してもらいました。
「もう、東京はよしなさい・・坊主には合わん」
「そうですね・・ここに戻ります」
そして、またこの町に戻り、普通に人のふれあいのある仕事に付き、以前より明るい性格になれ・・
霊媒体質は相変わらずですが、Gさんにも相談また出来るようになり、なんとかバランスをとりながらこの体質と付き合えるようになりました。
2007/04/
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