先日、こちらのHPに「黒い人」というタイトルで体験談を投稿させていただいたものです。
これは、その「黒い人」の話の4年後に起こった体験談のひとつです。
「黒い人」の話を母としていた次の日、母が、「そういえば、こんなことがあった。」と私に話してくれました。
手術を終えたものの、当時住んでいたところはあまり空気が良くなく、ヘルニアのほかにも小児喘息を引き起こしてしまい、何度か酷い発作を起こすことがありました。
そのため、父の転勤を機に、療養を兼ねて父の実家であるF県K市に引っ越すことになりました。
引越し当日、私達家族は荷物をまとめ、近所に住んでいた方々や、当時の友達に分かれの挨拶を済ませ、空港に向けて電車に乗り込みました。
電車の窓の外に今まで暮らした懐かしい町並が遠ざかる中、私と兄は今まで住んでいた家の方に向かって手を振っていたそうです。
母は(たとえ療養の為とはいえ)生まれ育った町を離れるのは寂しいのだろう、と私達に
「二人とも、今までの友達にバイバイしてるの?」
と聞いたそうです。
すると、私達は
「ううん、黒い人たちにバイバイしてるの。」
と元気よく答えたそうです。
この話を母から聞いて、私は一つの疑問を抱きました。
それは、「黒い人とは何者だったのだろうか?」ということより、「なぜ私にその時の記憶だけがないのだろうか?」と言うことでした・・・。
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