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●近所の怪談第五夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0466 開かず雪隠 雪国男 様
僕が以前住んでいた北海道の小さな町に廃校になった小学校が町外れにぽつんとあり、そこに「開かずの雪隠」というトイレがありました。
雪隠とはトイレの昔呼び名です。
ある冬の日、僕と親友のJとふたりで、その例の小学校の裏手の山に雪遊びに出掛けていました。
北海道ですから雪の積りは十分で雪ダルマを作ったり、雪合戦したりと昼過ぎまで遊んでいました。
どっちが言い出したのか・・「肝試ししょう!」という話になり、あの小学校の裏門から入りました。僕達は秘密の校舎への入口を知っていました。時々、そこらへんで遊んでいたから。・・・・
校舎は木造の旧校舎で何年前か「学校の怪談」という映画で出てくるような感じの校舎です。その理科室の窓のひとつが完璧に壊れ入れるようになっているのです。そこから入りました。
「開かず雪隠・・あの正体なんだろうな?」とJ。
「でも、開かないんだって」と僕。Jはなんでもかんでもまず確かめてみたくて仕方のない奴で、僕はと言えば、その後者的存在でした。
「ここのトイレん中だって」「ねぇ・・やめようよ・・・」僕はなんとなく怖くて本当言えば逃げ出したい気持ちでした。
「なんだお前、怖いの?じゃ、一人でいくからお前ここにいろ」なんていって一人で中へずいずい入っていったのです。
「おい、全部開いてるぜ!なんだ噂は嘘だったんだ!!」と大声で僕を呼ぶようにJが中から叫んだので、なんだ大丈夫か・・と思い、つい中へ入ってしまったのです。
「ほら、全部開いてる。開かずなんかないじゃん」と少し退屈そうにJが言う。だけど僕は間違いなく僕達以外の誰かが此処にいる・・見えないけど気配がするのです。
「じゃ、出ようよ」とJが言うののでトイレを出ようとした時、出口から見て右三番目の個室の入口前に女の子が立って、こっちを無表情で見つめているのが一瞬見えたのです。Jはと言えば僕に背中を向けて鼻歌を歌っていました。
僕は黙り込んでしまって・・「おい、おい・・・大丈夫か?」とJが声をかけるまで呆然としていたそうです。
それから、10年位した夏の夜。高校生になった僕とJと他3人ぐらいで、またその小学校で肝試しをすることになったとき、あのトイレの右から三番目のトイレは閉まっていました。
2006/09/
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