私の実家は町の旧家で川縁にありました。
その家の真正面に怖い顔の地蔵が何時から、なんの為だか分からないけれどおいてありました。
付近の住民からは通称「恕地蔵」と呼ばれていたのを覚えています。
ある年、町を大きな台風が襲いました。
それでその「恕地蔵」の隣に生えていた桜の木が倒れ恕地蔵は下敷きになってしまったのです。
木は台風が去った後に取り除かれましたが「恕地蔵」が見当たらない。
祠はあるのに「恕地蔵」だけが綺麗さっぱりとドロン。
かわりに新しい地蔵を供えたのですが、それからというもの近所では急死・変死、急病が続発しだし、事故などが増えてしまったのです。
台風が去って半年ぐらいして今度は雷がその新しい地蔵に落雷したのです。
すると祠も石でできているはずの地蔵が真っ二つに・・・。
その翌朝・・「恕地蔵」が祠のあった地面から発見されたのです。
どうやら、この地域には荒神がいてその荒神を封じ込めるために「恕地蔵」がいたという話を神主さんから聞かされたのは新しい祠が完成し「恕地蔵」が戻って来てからです。
それ以来、近所には平和が戻ってきました。
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