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●近所の怪談第五夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0457 深夜の足音 かずぴー(♂) 様
今から20年近く前に実際に体験した話ですо
当時私は中学にあがる前の春休みを利用して大阪から高知県の親戚のお宅へ独りで遊びに行きました。
お互いの家が遠いのもあって私自身がそのお宅へ行くのは初めてでした。
親戚の家族構成はオジさんとオバさん、ひと廻り年上の従兄の3人です。
1週間ほどのステイでした。
田舎で特に娯楽施設も無いですし近所に友達も居ませんので、昼間は従兄の原付に乗って山に行ったり、近くの漁港に行ったりと遊んでいました。勿論○免許です(^o^;)
1日目、2日目とそうして時間が過ぎ、3日目は朝から雨が降りました。
そのせいで楽しみにしていた原付には乗れませんでした。
仕方なしにその日はずっとファミコンばかりしていました。
夜になり食事も終え、オジさんとオバさんは1階の部屋で就寝し、遊び盛りの従兄はクルマで何処かへ出掛けました。
私は2階の一室でNHKとローカルの2局しかはいらないテレビをお菓子を食べながら独りで観ていました。
お菓子もなくなりテレビも全然つまらないので、そろそろ寝ようと1階のトイレに行きました。
用をたし開いたままだった換気用の小窓を閉めました。
部屋に戻り明かりを消し床にはいりました。
2階には2間しかなく、私が使っていた部屋は廊下の横のすりガラスの引き戸の部屋で、短い廊下の突き当たりが従兄の部屋でした。
そのすりガラスには廊下の小窓から差し込んだ外灯(小窓のすぐ外)の白い光がハッキリと映っていて、寝るには少し明る過ぎる感じでした。
それでも床の中で目を閉じていました。
疲れてもいないので、あまり眠たくありませんでした。
それから少しした頃です。
1階のトイレの横の勝手口辺りからガチャガチャと音がした気がしました。
そして階段を誰かが上がってくる音がしました。
従兄が外から帰ってきたのだと何の疑いもなく思っていました。
しかし、たかだか十数段の階段なのにその足音はなかなか2階へ辿り着きません。
おかしいなと思い様子を伺っていると、その足音は『ミッシィ』『ミッシィ』とすごくゆっくりと階段を昇降しているのです。
最初のうちは従兄が子供の私を脅かそうとしているのだと思いました。
しかしその足音が2〜30分も続き尋常ではないことに気付きました。
私は布団を頭からかぶり、じっと息をひそめながら耳を澄ましていました。
そうするといよいよその足音は2階まで完全に上がってきました。
そして廊下を『ミッシィ』『ミッシィ』とゆっくり歩きだしたのです。
足音は階段のときと同様に廊下を行ったり来たりしています。
とても気持ち悪かったのですが、真相を確かめたい気持ちもあり、勇気をふりしぼってすりガラスの方を見ました。
足音だけはハッキリと聞こえるのに外灯の白い光が映り込んでいるだけで影は見えませんでした。
この世の者ではないと確信すると再び頭のてっぺんまで布団をかぶり、じっと息を殺していました。
そうしてしばらくすると、その足音は階段の向かい下に降りていきました。
こんなことは生まれて初めての体験だったので興奮しました。
そのまますぐに寝付ける筈もなく、布団の中でしばらく起きていました。
すると又、勝手口の方から音がしました。
そして階段を誰かが上がってきます。
先程とは違い『ギッ』『ギッ』とハッキリとした歩調です。
あっと云う間に2階まで辿り着き廊下を歩いています。
すりガラスに映っている外灯の光には人影がハッキリと見えました。
従兄が外から帰って来たのです。
さっそく従兄の名前を呼ぶと、
「なんだ、まだ起きてたの?」と云われました。
ホッとした私はさっき起こった不思議な体験を話しました。
子供心にバカにされて、ろくに話を聞いてくれないかもしれないと思っていました。
ところが私のそんな思いとは裏腹に従兄の反応は違いました。
真顔で「いいか?また次に同じことがあっても絶対に口をきいたらダメだぞ!」と言って自分の部屋にはいり寝た様子でした。
さっきまでのバカにされるんじゃないかという心配はなくなりましたが、真顔でそう云われると、よくあることなんだと思いビックリしました。
私も再び布団にはいり目を閉じました。
そして10分もしないうちにまた勝手口の方から音がし、階段を『ミッシィ』『ミッシィ』と昇降し始めました。
そして2階の廊下を行ったり来たりと歩いてましたが、また下に降りて行き、音がしなくなりました。
その日の夜はそれきり何もなく私も知らない間に寝てしまいました。
朝になり目が覚めた私はオジさんとオバさんに昨晩の出来事をすべて話しました。
オジさんもオバさんも全然馴れている様子で興奮している私にある真実を教えてくれました。
何年か昔に勝手口の向かいの家の住人がそこの木の電柱で2人同時に首を吊ってしんでいたそうです。
その1ヵ月後にも同様に1人亡くなられたそうです。
第1発見者はオジさんです。
それ以来、雨が降った日に近所の家に出ることが多いらしく、雨が振り出すと皆戸締まりをするそうです。
そんな話しを聞いた後トイレ(勝手口の横にあり木の電柱が小窓から目の前に見える)にはいって気付いたのですが、昨晩用をたしに入ったときに閉めた筈の小窓が開いていました。
朝になり誰があけたのか聞いてみたのですが、誰も開けていないとのことです。
地味な話しですが、実話です。
2006/08/
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