ある時期私は酷く寝付きが悪い事があった。
丁度、身の回りでもあまり星も回りが良くなかったこともあるだろうがどうも寝付きが悪かった。
眠れても同じような不気味な夢に魘される。
その夢には必ずある女が現れる。
それも見覚えがあるのに思い出せないような人物。
そんなある夜・・・私は夢の中で・・・
踏切の前に立って列車が過ぎるのを待っている。
その前にあの長い髪の女が後ろ向きに立っている。
生気がない・・ただ、つっ立っているだけのように風が吹けばフラフラしていた。
しかし、その女がおもむろに遮断機を潜り線路へ!「!?」次の瞬間、女は列車に轢かれる・・・!!
唖然とする私の目の前に女の首が!?覗き込んだ私に女の首は「ニヤリ」と笑った。
そこで驚きのあまり目が覚めた。
身体中汗がダラダラ流れ、布団まで濡れていた。
しかし、夢の場面・・・あれ、昔見た気がする・・・一体なんなんだろう?と気になっていた頃、突然実家の母親が亡くなったという連絡を受け急遽実家に戻った。
私の実家は山間の小さな町で家の近くには踏み切りがある。
その踏み切りのところを車で通り過ぎた瞬間・・あの謎が解けた。
あれは中学の頃だったか・・一度、私は家出を決行したことがあって、夜中、その踏切の前で列車が過ぎるの待っていて、その時に出くわしたのが、あの場面だ・・・。
でも、どうして今頃になって急に?今まで忘れていたのに・・・。
実家には2週間いた。葬儀の後の後始末の為だ。
その帰る前日の夕方。同じ踏切の前で列車が過ぎるのを待っていたら、目の前に、死んだはずのあの女が、あの場面と同じように立っている!(なんでいるの!?)と愕然としていると、女はいきなり私の方へ顔を振り向いた、それは振り向くというより首だけが後ろに回転したといっていい。
そして血まみれの顔で「次はお前だ」と呟いた・・
その瞬間、ガタガタガタ!!と目の前に列車の大きな車体が目の前に!!「いやぁぁぁぁ!?」・・
気付くと病院のベットで横になっていた。
轢かれる身体が反れギリギリ助かったのだという。
しかし、それ以来、私にあれ程嫌な夢を見せていたあの女は消え、少しずつ運も戻って来た。
しかし、あの女は成仏したとは思えない・・。
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