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●近所の怪談第五夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0452
海は好きだけど・・ 花丸 様
Fさんは、海の家で夏の期間アルバイトを始めました。
そのバイトを始めて三日目くらいに、
迷子センターに「子供が見当たらない」と取り乱した様子の母親と子供が駆け込んできたそうです。
状況を先輩のライフセイバーが詳しく聞くと、迷子になった子供は小学生の男の子で、子供用の浮き輪を一個持っていたそうです。
早速、スタッフ全員で手分けをしてその男の子を捜したところ、かなり沖の方に浮き輪が流れているのが発見されました。
母親に確認したところ
「息子の物に間違いない」
男の子は
「お兄ちゃんがあの辺りで泣いてる」と指を指した場所は浮き輪が発見され場所からかなり離れていました。
結局夕方を過ぎても男の子は見つからず、夜になり海上保安部等の捜索により、海の底で沈んでいる男の子が発見されました。
その発見場所は男の子が指を指した場所の近くから見つかりました。
まだバイトに慣れるか慣れないかだったFさんはあの男の子の指を指した場所をすぐに探していればとすごくショックだったそうです。
その日は遅めの反省会を済まし寮に帰りました。
遅い夕食を食べて部屋に戻り電気もつけずに、外を見ると小さい男の子が公衆電話の前に座っていたそうです。
Fさんはその子が気になり
「どうしたの?」と聞いたそうです。
すると男の子は
「・・・お母さんがいないんだよ・・・」と言ったそうです。
「まじかょっ!・・・いつから?」
「わからない・・・。・・・とても暗くて、寒いよ・・・」と男の子が言ったので、
Fさんは自分の着ていたパーカーを男の子に掛けてやり、寮の管理人さんを呼びにいきました。
戻って来ると男の子は居ませんでした。
その時ふいに背後に殺気の様な寒気を感じたのですが、管理人さんと辺りを探しました・・が、男の子は見つかりませんでした。
部屋に戻り寝てるとパタパタと足音がそしてFさんが金縛りになり半透明の男の子が走り回っていました。
「うわぁ・・・これはやばいっ!」
「ごめんなさい!私には何も出来ないからっっ!」と叫びました。
しかし男の子はスルスルと近づいてきて、
「僕さみしいんだよ・・・何故だかわかんないけど、暗くて寒くて怖い所にいるんだ・・・。だからお兄ちゃん、こっちであそんでよ」
とFさんの手をぎゅっとつかんだそうです。
それ以降Fさんは
「海は好きだけど、恐いもんだよ・・・」と語り、海には行って無いらしい。
2006/08/
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