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●近所の怪談第五夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0447
紐・・・ 蜘蛛糸御息所 様
私には紐が見える。真っ赤な細い紐が・・・。
初めて見えたのは幼い頃、一緒に暮らしていた霊謀体質だった祖母のお通夜の時だ。
線香の煙の逆に下りてくる紅い紐・・それがだんだんと私に纏わり付いてそしてまた見えなくなった。
何時も見えているわけじゃない。
そういえば祖母もこれが見えると言っていた。
だけど霊謀体質なのは祖母以外に私しかいない、家族に話したところで信じてもらえなかった。
二回目に見た時は母が事故死した15歳の冬・・・あの紅い紐が私の身体に纏まり付いたまま水母みたいに幾重にも編みこまれた糸をヒラヒラと泳がせていた。
その時は長い時間見えていた、一晩中だったかもしれない。
父とは折り合いが悪い為、母の死後、東京へ単身で移り住み、友人と二人暮しを始めた時、三回目の目撃があった。
その日は彼女が食事を作っていて私はソファで座っていた。
するとあの紅い紐が彼女を刺すような針みたいになり狙いを定め出したのだ!やばい!!と思いその紐をぐいっとひっぱった。
すると紐はユルユルになり消えた。
祖母にも見えていたのなら、あの紐の正体ぐらい聞いておけばよかった。
そう思い出したのもその頃である。
それから、二十歳になり結婚し子どもが出来て生活も落ち着いた時、唯一の身内である父が癌で無くなった。
その時もあの紅い紐は水母になっていた。いい加減気味が悪くなってしまった。
なんとなく、この紅い紐は人の命を喰らうのではないかと思えて来たのである。
その不安がたたったのかそれから夫とも折り合いが悪くなり離婚し、子供も夫に預けました。
それから長い間、人と接しない生活をしていたのですが、住んでいたアパートの隣にある霊能力関係の人が引っ越してきた次の朝、いきなり私の部屋にやってくるなり「あなたには非常に悪いものがついている」と言い出した。
今思えば彼女がいなければあの地獄から抜け出せなかったと思う。
紅い紐の正体は蛇で、それは祖母・私に連続してとりついていて、かなり厄介な強力な悪霊だというのである。
そして彼女と実家を訪ねたのである。
実家は古く、田舎の家で裏は山になっていた。
彼女の話では祖母が若い頃に蝮を殺した事があり、その怨霊と化した蛇がとりついたのだという。
それだけではなく、遠い先祖にかなり残酷かつ怨みをもって死んだ者が幾らかいると見えるといった。
それから何年か先祖、家族、その蛇の成仏作業を行い邪気は払え、また私の人生も光を見る事が出来るようになった。
2006/07/
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