昔、Dさんというお金持ちのお方がいた。
そのお方は、大変慈悲深く、貧困に苦しむ人々のため、財産をなげうって救ってあげたそうだ。
しかし、人々はその恩を忘れ、Dさんのことをほったらかしにした。
そして、Dさんはうらみながら死んでいった。
それから、人々に不思議なことが起こった。
飢饉や天災があいつぎ、不可解な病気まで蔓延していった。
人々はこれらをDさんの災いと考え、Dさんのために小さな古墳らしき墓をつくった。
やがて、災いはおさまったそうだ。
しかし、ときが経ち、世代も変わっていくうちに、人々はその古墳をまつらなくなっていった。
やがて、古墳はさびれ、盗賊などのおかげで影も形もなくなっていった。
とうとう、その人々の血筋は絶えてしまったそうだ残ったのは、墓石らしきもののみ・・・。
そして、災いはその周辺まで続いていった。
そこで、ある僧が、ある家にこの墓石をまつるよう命じた。
この家の土地にDさんの魂がながれついているのだとか・・・。
なかには、墓石についた宝玉をとろうとしたものがいたそうだが、そのものは、右目を失明してしまっ
たそうだ。
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