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●近所の怪談第四夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0382 私の部屋 REX 様
私は、福岡の大学に通うごく一般的な学生です。
去年の夏に父が新築を建て新居に引っ越したばかり、それも真新しい新興住宅地なので、とても心霊現象が起こるなどとは夢にも思いませんでした。
しかし、去年の9月終わりごろのある朝、ふと人の気配ともしれない妙なモノを感じ目が覚めた私は、眠気の少し残るボーっとした頭を振り払うようにベットから上体を起こし、そのまま見慣れない新しい自分の部屋を見回してみました。
すると、髪の長い女性の白い靄の様なモノが“すー”っと窓の有る壁から出てきたのです。
それは、ドライアイスをガラスで仕切ったようにもやもやしたものでしたが、形は明らかに長髪の女性でした。
私は、思わず悲鳴を上げそうになりましたが、恐怖と驚きのあまりに声を出すことさえ出来ず、目の前の信じがたい光景を眺めることしか出来ませんでした。
そして、彼女は、声も出せない私に見向きもせず、ただ通りすがったかのように隣の部屋につながる壁をすり抜けていったのです。
隣の部屋は、弟の部屋なので恐怖心を押さえ、飛び起きながら慌てて見に行きましたが、隣の部屋には何もありませんでした。
私は、その場で崩れるように座り込み数分間ボーゼンとしていました。
その後、下で食事の用意をする母に事の全貌を話しましたが大して聞いてもらえず、
「あんた、いつもみたいに寝惚けてたのよ。」
などと半ば馬鹿にされるだけでした。
それからは、特に何も無く平穏な日々を過ごし、
「あのことは、寝惚けてただけなのかなぁ…」
と自分の記憶を疑い始めていました。
しかし、平穏を求める私をあざ笑うかの様に心霊現象は、また夏に起きたのです。
今度は、バイトで疲れていたため部屋でくつろいでいたときの事でした。
エアコンを点けてゆっくりベットの上で座りながらロードバイクのカタログを眺めていたときです。
エアコンの方からなにやら〔ゴトゴト〕といった感じの小さな音が聞こえてきたのです。
始めは、「エアコンの掃除をしていなかったために調子が悪いんだな」と思ってエアコンを止めました。
しかし、音は、チョコチョコなって止みません。
そこで、私は、音源がエアコンからでなく、壁からだと気づいたのです。
しょうがなく、真下に位置する脱衣所と浴室を見てみましたが、やはり何もありません。
気味悪かったのですが、そのまま寝ることは、枕元で不可解な音を聞くことになるので、とても出来ずにただ音を聞いていました。
すると、母が私の部屋の隣のトイレに入ったのに気が付いたので、母が出てきたときに音の事を尋ねてみました。
しかし、「私が、トイレットペーパーを出したときの音じゃないの。」
と聞こえていない様子でした。
確かに音は、近いモノがあるのですが、音のなり方が違っていたので、解決にはなりませんでした。
現在、父,母,弟,私の家族4人で暮らしていますが、なぜか私の部屋でしかこういった現象は、起きていません。
2005/08/
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