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●近所の怪談第四夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
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怪談数
御 題
御投稿者様
0379
choc-o-late
SERA 様
さて、今夜のお話は、例の社長さんの奥様から聞きだした、今尚続く、ちょっと哀しいお話・・・
今から6年前、懇意にしているお客様から、ちょっとやっかいな仕事を頼まれた社長さん。
断りきれずに、数人のスタッフを伴って現場入りしたのは、朝の7時でした。
A太郎「社長、朝からってことは、あれですか?」
社長「ああ・・・。まっ、いつもどおりに頼むわ。
あっ、これみんなの分の塩だ。胸でもケツでも、しまっとけ。」
現場は、普通の一戸建ての住宅でした。
分担表を渡され、早速作業にとりかかる。
程なく、2階で作業をしていた社長から
「お〜い。A太郎、ちょっと、あがって来てくれ」と声がかかる。
下で作業途中だったA太郎は、
「悪い、今、手が離せないから、おまえ、行ってくれ」と、そばにいたB助に託した。
作業中は、すべてのドアや建具を開け放してあるので、2階の、3部屋はすべて見渡せた。
一番手前は、和室だった。
畳はすでに取り払われ、板がむきだしになっていた
2番目の部屋は、まだ就学前の男の子の部屋のようだ。
幼稚園の制服とかばんが、三脚の衣文賭けに掛かっている。
社長は、一番奥の部屋にいるようだ。
一番奥の部屋は、両親の寝室だったんだろう。
「あれ?」B助は、何も無いその部屋で思案した。
「クローゼットの中かな?」のぞいてみたが、何も無い。
「ロフトかな?」・・・この家には、ロフトはなかった。
「社長〜」呼んで見た。
寝室であったであろうこの部屋の、出窓から外をのぞくと、多分、みんなの昼食であろうお弁当を両手にさげた社長と目があった。
訳がわからずポケッとしているB助に、社長は
「おまえっ!なにやってんだっっ!!早く降りて来いっっっ!!!」
狐につままれた思いで、あわてて部屋を飛び出したB助。
「あれ?なんで子供の部屋だけ、かたずけなかったんだろう?」
と、子供部屋の前で、足を止めた。
幼稚園の制服に通園かばん、ベッドにおもちゃ・・
クローゼットが閉まってる。
「なんで?」
彼は、クローゼットを開けた。
中は、おもちゃや服が綺麗に整頓されて入っていた
ふと、足元で「ガサガサ」と音がした。
しゃがんで覗いて見ると、チョコレイトの箱と、包み紙、リボンが、散らばっている。
「・・・・・」
見覚えがあった。
この、包装紙とりぼん。
昨日のバレンタインに、彼女がくれたものと、そっくりだ。
彼女がパソコンを使って、自分でデザインして、印刷した包装紙だから、間違いない!
「なぜ?・・・昨日もらって、リュックにいれたまま、ここに持ってきてしまったけど、出してない。
リュックだって、ワゴンの中だし・・・」
振り返った彼の目に映った光景。
真っ赤だった。
あの、制服もかばんも、おもちゃも、壁も。
ペンキを投げつけたように真っ赤だ。
はじめて「怖い」と感じた。
部屋から飛び出した彼は、階段を転がるように落ちた。
そこで、彼の記憶が途切れた。
社長婦人「ほんと、もう、勘弁してもらいたいわ」
社長「いやあ、SERAちゃん、あの時も大変だったよ。あっはっは」
SERA「で、どうなっちゃたんですか?」
ー社長談ー
あそこは、先に、○○って業者が入って、片してたんだよね。
相手も、仕事だから多少のリスクは承知のうえだったんだろうけど、上(2階)だけやった時点で、泣きがはいってさ。
上は、片付いてるって言うんで、塩だけ用意して行ったんだけど、B助の野郎、塩をリュックにしまってたんだよ。
お昼の弁当を買って戻って、ふと、2階をみると真ん中の部屋が真っ赤なんだよ。
びっくりして、隣の部屋をみたら、その窓からB助もこっちを見てたんだけど、もっとびっくりしたのは、B助の隣に、男の子がいたんだ。
すぐに「やばい」と思って、降りてこい。」ってどなったんだけど、奴が2階から落ちてきたのは、もう、夜の8時すぎだったんだよ。
あの時、あわててみんなで、何回も上行ったり、下行ったりして、探し回ったんだけど、結局どこにもいなくて・・・
ワゴンにはリュックがそのままあったんで、そのうち戻って来るだろうって、夜になって、帰り支度してたら、落ちてきたの。
B助が。
かわいそうに奴、もう、食えないって、・・・
choc-o-late。・・・
2005/08/
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