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●近所の怪談第四夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
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怪談数
御 題
御投稿者様
0334
渡り廊下
三咲様
あれは…高校の頃の話でした…
演劇部に所属していた私は、顧問の先生と仲間と一緒に演技の練習だと言って、その時は夕方から夜遅くまで残っていました。
演劇部は大会が近づくと普段夜7時半くらいまで残るのですが、許可を貰って遅くまで残るのです。
私達は校舎の屋上でライトを設置し、必要な分だけ色々準備をしていました。
練習をしていくうちにお腹が減ってきたので、先生と一緒に近くのコンビニまで私は弁当などを買いに行きました。
でもその時、
「私も行く!」と後ろからAさんに声を掛けられたので、三人で行く事になりました。
屋上から階段へ降りる間はとても怖かったです。
真っ暗で、校舎内も活動中の演劇部以外誰も居ないのですから…。
自分達の響く足音も、“誰かに付けられている”と勘違いしてもおかしくありませんよね?
何もかもが気のせいだと私は思いましたが、その時、不自然な足音が聞こえました。
子供の足音のような…小さな音でした。
“ペチ…ペチ…”と。
でも私以外誰も気づいていないようだったので、気のせいだと私は思いました。
そしてコンビニで弁当を人数分買い、そして学校へ戻りました。
校門に入るとAさんは
「あ、ちょっと先行ってて!私ちょっとトイレ行ってくる」そう言うと、職員用トイレへ向かって走りだしました。
私達は先に屋上へ行き、弁当を食べました。
でも何十分もたってもAさんは帰ってきません。
(お腹痛いのかな…?)
なんて心配しましたが、何か胸騒ぎがする。
でも気のせいだったら恥ずかしい。
そう思い、約20分くらい待ちました。
けれどいくら経過してもまったく帰ってくる気配が無い。
私は心配し、Aさんを迎えに行きました。
階段をおりる直前で気づいたら、ガクガク震えたAさんが走りながら私に抱きついてきたのです。
こんなスキンシップは今に始まった事ではありません。
でも何か様子がおかしい。
思い切って私は聞いてみました。どうしたの?と。
すると……
「い…今ね…、トイレから出た後に屋上へ行こうと渡り廊下歩いてると…変な音がするのよ…」そう言うと
「もう行こう…!」と強引に私を引っ張り、部員仲間と合流しました。
その時はAさんも落ち着いていない様子だったので詳しくは聞きませんでしたが、次の日に学校で聞き出しました。
――…Aさんが体験した話はこうでした…。
トイレから出た後、屋上へ行こうとすると、必ず通らなきゃいけない図工室と二年生の教室の渡り廊下を歩いていた時…
後ろから何かがついてくるように、
“ズル…ズルッ…”と重いものを引きずっている音がしたらしいです。
怖くて怖くてAさんは走り出そうとしましたが、突然金縛りにあって動けなくなりました。
そして後ろの何かは近づいてくる。そしてすぐ後ろの方で
『…ヒュ―……ヒュ―……』と聞こえたそうです。
でも直後、体がやっと動くようになったので無意識の内に走り出したそうです。
そうして私と階段であった。
それ以来……――
Aさんは渡り廊下を歩こうとしません。
演劇部の居残りでも、無理をいって早退させてもらっています。
今だから気づいたのですが、私の高校は近くにたくさんの墓があり、高校はたまりばになっているのだと…担任からも聞かされたことがあります。
渡り廊下では、何人もの部活に入っている生徒が霊を目撃しているようです。
2005/02/
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