とある暑い夏の夜のこと。
私と彼氏は、国道をドライブしていた。 大好きな洋楽をガンガンにかけ、真夏のドライブを楽しんでいると、運転中の彼氏が道路の脇に廃墟があるのを見つけた。 『なんか面白そうだなぁ』というと、車を降り、私の意見も聞かず、中にどんどん進んでいってしまった。 1人車に残された私は、昼間とは全く違う雰囲気に怖くなり彼氏を追いかけた。 中に入ると、すぐそばに国道が走っていることを忘れてしまいそうな程、静かで真っ暗だった。 室内は荒れ果て、子供用の人形や衣類、何年も前の雑誌などがばら撒かれていた。 嫌な雰囲気を感じながらも、先を行く彼氏の後をついていくと、なぜか全く荒らされていない、整理整頓された部屋に着いた。 まるでそこは誰かが住んでいるようだった。 あまりの変化に驚き、急に恐怖感を感じた私たちは、足早にその廃墟を出た。 廃墟を出た後も無言が続き、ドライブを続ける気にならなかったので、そのまま私の家に帰ることになった。 家に着き、テレビを見ていた私たちに母親があわてて聞いてきた。
『車に乗ってるお友達は降りないの?』と・・・
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