あれは父の七回忌直後のある秋の夜。
あの日はよく雨の降る日でした。 私は当時OL一年生で東京都内のアパートの2階に一人暮らしをしていました。 その日は、夕食を済ませ近くの銭湯へ行って帰り道の事です。 近い銭湯といっても、アパートからは歩いて15分ぐらいの場所で道もあまり人が通らない時間帯でした。 それでも、それまでは、何事も起きた事もないので、さほど怖がる事もなかったのですが・・ 妙に、その日は、何かの視線を感じずにはいられないのです。 何か刺すような感覚的に痛いような視線。 家につき、階段を登り部屋については視線を感じなくなりました。 寝ている間も雨は降り続いています。 深夜2時ぐらいです。 また、あの視線を感じ、目が覚めました。 周りを見渡そうとしましたが、動けない。金縛りです。 すると何処からとも無く「ふふふ・・」という女性の笑い声が聞こえたのです。 不思議に思い周囲を見ると窓の外に髪の長い、顔が青白い女の人が私の方を見ているのです。 目線は何処を見ているのか分からないのですが・・ 顔の向きで、たしかに私を見ているのです。 此処は2階です・・ そんな事が物理的にも変です。 「き・・消えて・・・」と心の中で叫び、そのまま失神してしまい、気づい たら朝になっていました。 後から会社の霊感の強い先輩に聞くと、それは浮遊霊の一種なのだと言われました。
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