ある友人の話。
その友人をS子さんとしておきます。 彼女が、まだ小学生低学年の頃、彼女の家族はこの海沿いの家に引っ越して来ました。 家族は彼女と彼女の妹と母親の三人。 当時、彼女の母親は、彼女の父親と離婚したばかりで、少し精神的に疲れていたそうです。 以前、彼女の家族(父親を含め)は大阪に住んでおり、彼女の父親は大変、酒乱で乱暴な人だったらしく、その父親に新しい女が出来たらしく、離婚というより、家を追い出されたという方が正しいかもしれません・・ と彼女は、話をしている最中にそう言っていたのを思えています。 引っ越して、半年ぐらい過ぎた頃でしょうか、そろそろ、女だけの暮らしにも慣れ、S子さんにも無事、気の合う友人がいくらか出来てきた頃・・ ある夜・・・。 夜中、トイレに行きたくなったS子さんが、一人でトイレにいきました。 そして、ようを済ませ、トイレの水を流した・・ すると、出てきた水は・・ いいえ、水なんかじゃなかったのです・・ それは、真っ赤な血だったのです・・・!! 「母さん!母さん!!血!血が出た!!」 「え!?血?」 寝ていた母親を無理矢理起こして、トイレに向かわせましたが、そこには血なんかどこにもなく・・ 何時もどおりの普段とトイレでした。 「何いってるんや!この子は・・もう、寝るで!!」と母親は叱ったそうです。 それから数日後、父親の新しい奥さんが流産した事を知ったそうです。 その奥さんは、そのまま亡くなったそうです。 そして、それから何年か経ち、S子さんが高校生になった、ある冬・・ 彼女の家には、あの酒乱の父によく似た怖い顔をした仮面が、何故か飾られていましたが、その仮面が、ある日、真っ二つに割れていたそうです。 翌日、新聞に、その酒乱の父親がヤクザの喧嘩で、相手の男に包丁で切られ殺されたという記事が出ていたそうです。 話は、ここで終わりなのではありませんでした。 これは、この話を聞く数日前の事ですが、ある雨の降る夜・・珍しく母親の帰宅が遅いので眠らず、夕食を用意して母親を待っていた彼女。 そこに、「S子や!!」と外から、母親の声が聞こえ 「母さん、おかえり!!遅かったなぁ」と玄関を開けました・・ が、そこには母親の姿はありませんでした。 すると、後ろからけたたましく電話がなり、 「○○S子さんですか!?あなたのお母さんが・・・」それは、母親が交通事故で重態という電話でした。 そして、母親は帰らぬ人になってしまいました。 この話は、その母親の葬式の時に聞いた話です。 それから、彼女は、行方不明になってしまい・・ 今も行方不明のままです。
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