この話は怪談とまでは言わないような話なのですが、投稿させていただきます。
私は高校の頃、父方の家の持ち家に1人で住んでいました。
そこは父の叔父と叔母が生前、二人で住んで居た家で、築25年程の一階が倉庫、2階が居住スペースの3DKの物件でした。 独りで住むには広すぎる家でしたが、もう一人、同居者がいたのです。 私は存在を感じる程度の霊感ですので、ハッキリしたものは見ませんでしたが、夜寝ていると誰かに顔を覗き込まれたり、誰も上がってこないのに階段が 軋む、家が揺れる、などの現象が度々起こっていました。 私が住む以前にその家を借りて居た男性は「見える」かたで、私に「あの家の奥の部屋、お祖父さんがいつも座ってお茶飲んでるよ」と教えてくれました。 お婆ちゃんを待っているのだそうです。 家には祖父と祖母の遺影があるので、座っている老人は祖父で間違いないという事です。 確かに気配は奥の部屋からやってきていました。 私の母から聞いた話では祖父と祖母は大変仲がよかったそうです。祖父の死後、祖母は施設で亡くなったのですが、その祖母をあの家でずっと待っている らしいのです。 祖父は私の事を祖母だと思い、顔を見に来ていたのだと思います。 3年間、あの部屋に住んでいたのですが、時々あの家に行くと、もう既に祖父と祖母の家の匂いに戻っているのです。 私は香を炊いたりするのが好きだったので、私の住んでいた3年前は香の匂いがしていたのですが… 今でも祖父は祖母を待っているんでしょうね… 私の顔を覗き込みに来る気配は不思議と怖いモノではありませんでした。 二人が向こうで出会える日が来ればいいな、と思うのです…
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