おかしくなり始めたのは、その家に越してからでした。三方が竹林に囲まれ、良く言えば避暑地の別荘の様。 悪く言えば・・・。 1階が個室、二階がリビングとキッチンのその洋館は、彼女のご主人が誰にも相談なしに、買い求めた物でした。 始まりは竹林からでした。 風もないのにいつもザワザワと・・・ それは、木々のざわめきではなく、たくさんの人のざわめきでした。 「なんだろう?林の中で誰かおしゃべりしてるのか?」 「毎晩毎晩、うるさいわね」 しかし、ひと月もすると、そのざわめきが家の中でしてるような気配がしてくるのです。 さすがに気持ち悪くなったご夫婦は、私に相談にいらっしゃいました。 その林の中の○○にお墓があったのです。 しかるべき処置の仕方をお教えし、出来るなら、早く引っ越したほうが良い。と・・・。 神妙に聞いていたご主人でしたが、彼のとった行動は、ショベルカーで掘り起こし、墓石を捨ててしまったのでした。 それから一週間後 彼女からの電話で起こされたのは、明け方4時をまわった頃でした。 「子供があんまり泣くんで主人にだっこしてもらって、私、ミルクを作ってもどったら・・・・・・・」 ご主人の死因は心臓発作だそうです。 丁度あの日から7日目の出来事でした・・・
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