kinjono.com

百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
警告
このページへの直リンクは禁止しております。
必ずトップページの方にお願いします。



>>怪談メインへ戻る

>>三夜目メニューへ
怪談数  御 題    御投稿者様
0273 病院で・・ 病院で・・
それは9年前に大きな病院に入院していたときのことです。
はじめて入院することになった私は、はじめ
「病院には霊が出るって言うしな…」と少し怖かったのですが不思議と入院当日の夜は怖さも感じず、ぐっすりと眠りました。
2日目も平穏に過ぎていきました。
病院が怖いなんて嘘だな、と思い始めた3日目の夜です。
6人部屋だった私はベッドの周りのカーテンを閉め、寝る体勢になりました。
そして目をつぶった瞬間です。
ベッドの横にある見舞客用のスツールに誰かの気配がするのです。
「気のせいだ」
自分に言い聞かせ、眠ることに集中しました。
するとその気配はベッドの周りをぐるぐると周りはじめました。
何周も、何周も…
怖くて目もあけられず
「気のせいだ、気のせいだ」とずっと思っていて、何分くらいがすぎたでしょうか…
「気のせいだ」と心の中で言っていた私に
「気のせいじゃないぞ」といわんばかりに突然背中を誰かに触られたのです。
すーっとなでるような感触です。
恐怖のあまり身の毛がよだちました。
そのときです。
ガラガラと部屋のドアが開き、看護婦さんが小さな声で
「失礼しまーす」と入ってきたのです。
私は思わず
「さっきもこの部屋に誰か来ましたか?」と聞くと、
「誰もいなかった」と答え、なぜか少し暗い顔になりました。
それ以後このような体験はなかったのですが、看護婦さんに聞くと霊の噂はたくさんあったそうです。
また、これは心霊現象なのかどうかはわかりませんが、病室の壁に夜、耳をくっつけると
「コツコツコツ」という音が近づいたり遠ざかったりしていました。
まるで誰かが壁の中を歩いているかのようでした。
これは私と隣のベッドの女性の二人だけが聞こえていました。
2004/08/
>>怪談メインへ戻る

>>三夜目メニューへ

>>次の話へ進む
kinjono.com©2000