私が小さい頃の話です。
当時、私は父と母と一緒に寝ていました。
寝室は、台所とフスマ一枚隔てた所にあって、フスマの向かいの壁に窓があって、窓の外は夜は人気のない道路でした。
ある夜、私はふと夜中に目を覚まし、そのまま眠れずにいました。
私の横では、父がずっと大きなイビキをかいていました。
夜中のため、他に音もなく、私は父のイビキだけを聞いていました。
すると、いつのまにか、父の大きなイビキの後に木魚の、ポクポクという音がまじっていたんです。
その音はずっとイビキの後にまじっていた。
聞いている間になんだか怖くなってきて、隣の台所から聞こえてきているような気がしてきて、確かめようとフスマをそっとあけたんです。
しかし、そこには誰もいなくて、今度は窓の外から聞こえてくるような気がして、そっと窓をあけてみたんです。
でも、外にも誰もおらず、ものすごく怖くなった私は、布団にもぐりこんでそのまま寝てしまいました。
結局、あの木魚の音がなんだったのか分かりませんでした。
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