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百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0231 大部屋 SERA様
まれに、あるんですよね。
大部屋に、入院患者が一人って事が。
少し前の出来事ですが・・
交通事故で、入院した子の体験です・・
その日、遅くに事故に遭い急遽入院が決まったその子が病室の一番奥の窓際に横たわっていると看護士が
「何かあったら、これ押してね」とナースコールを見せて、病室を出て行ったそうです
その後妙に寒いなぁ〜薬のせいか?
窓際のせいか?そんなことを思いながら程なくその子は眠りに落ちたそうなのですが・・・
・・・ふと、気づくと、傍らに看護士がそっと、その子の手を握ってるそうなのです・・
「・・・な・なんなんですかあ?」その子は驚き目を覚ますと・・看護士は脈をはかっていただけだったのですが・・「あっ。ごめんね」そういって出て行こうとする看護士に「今、何時っすかあ?」と、聞くと、「2時よ」と、・・・・・
その後、その子は目をつぶり寝ようとするのですが、寒気がして眠れない。
そんな事を繰り返してウトウトしていると向かいのベットから「はぁ・はぁ・ふぅ・ふぅ」と、お爺さんのつらそうな息遣いが聞こえる。
「ああ。可哀相に・・・」と思いながらもお爺さんの息遣いが耳に付いて、眠れなくなってしまったそうなんです・・
そして暫くの時が流れ・・
「コツコツコツ・・・」廊下の方から足音が・・
看護士が病室に入って来たのが分かったそうなのですが、その子のベットの前まで来て立ち止まり、ジッとしている。
そして、その子のベット脇のカーテンを開けて、顔を覗かせ看護士と目が合い・・
看護士:「あっ。大丈夫?」
その子:「いや、俺は大丈夫だけど、そっちの爺様が大丈夫じゃ、ないんじゃない?」
看護士:「ああ・・・ごめんね。」
その子:「今、何時?」
看護士:「4時よ」
そんな他愛も無いことを話し、暫くすると看護士が病室から出て行ったそうです。
先ほどまでうるさかった隣の爺様の息使いもシーンとしている。
「爺様、死んでんじゃないだろうな。やだなあ」そんなことをチラっと思いながら、眠りに落ちたそうなのですが朝の、検温で目が覚めた。
カーテンを開け放され、目に飛び込んできた真正面のベットが・・・・
ストレッチャーの上にマットだけ置かれ、誰もいない。
それどころか、6床あるベットに横たわっているのは、その子一人・・・・
そう、・・あのおじいさんの声は・・・・・
「・・・俺、今日。帰っていいっすかっ?」
「何、言ってるのっ!大丈夫よっ」一晩の異変に気が付いたその子は
「もうこの部屋では眠れない!」と訴えたのですが・・・
程なく、看護士が2人やってきて、
「さあ、○○さん。お部屋移動しますね。」空のベットに大きな声を掛け、ストレッチャーごと部屋を出て行ったそうです・・・・・
2004/04/
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