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百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0230 車の屋根 英知様
これは10年ほど前、私の知り合いから聞いた、その人が実際に体験した話しです。
その人をAさんとしておきます。
Aさんが、友達と二人で、ある日、夜のドライブをしていました。
O阪とN良を結ぶ、有名な道路を走っていました。
乗っていた車にはサンルーフがあり、時折、月が彼らに顔を覗かせました。
片側2車線の道路の追い越し車線側を、Aさんは友達と談笑しながら心地よく走っていました。
するとバックミラーに一台の車が映り、パッパッとパッシングをしました。
『僕がゆっくり走っているからかなぁ』とAさんは思い、左の車線に移り、後ろの車に道を譲りましたが、後ろの車も同じ様に左に車線を変えました。
そして何度もパッパッ、パッパッとパッシングをするのです。
これに腹を立てたAさんは車を止めました。
後ろの車も止まりました。
後ろの車はタクシーでした。
Aさんは友達と車を降り、タクシーに近寄りました。
そして
『おい!なんでパッシングをするねん!道を譲ったやろ!』とAさんは怒鳴りました。
タクシーの運転手は青い顔をしながら、こう言いました。
『兄ちゃんの車、サンルーフ着いてるか?』
Aさんは
『おう!着いてるが、それがどないしてん!?』
と言いました。
すると運転手の人が
『あのな、さっきからあんたらの車の屋根に、女の人が乗っかってて、中に入ろうとしてたんや・・・だから何度もパッシングして教えたったんや・・』と・・・
Aさんは車を見ましたが、車の屋根に女の人の姿はありませんでした。
二人は怖くなり、タクシーの人に
『あ、ありがとう、おっちゃん・・帰るわ!』と言って家にまっすぐ帰ったそうなのですが・・・
2004/04/
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