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百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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0227 ペンションの夜 たんたん様
僕は毎年家族と僕の従兄弟の家族で旅行に行きます。
その年の夏休みもみんなで栃木県へ行きました。
そこは山の中で、僕たちが泊まった所のような貸しペンションが並んでいました。
僕たちが泊まった所の近くには、誰も泊まりに来ておらず、とても静かでした。
その日の夜、僕は一人で一階の和室に寝ました。
その日は、夜中の2時過ぎてもなかなか寝付けず、しばらく布団のなかでごろごろとしていましたが、そのうち眠くなってきて、うとうとし始めたころ、外の方からなにやら声が聞こえてきました。
その声は、どうやら家族らしく、幼い声や、大人の声が聞こえました。
なにかとてもにぎやかで、
「こんな時間に・・・」と思いつつも、たいして気にもせず眠りにつきました。
次の日朝起きて、玄関をでて、山のおいしい空気をいっぱい吸って、部屋に戻ろうとした時、ふと向かいの家を見ました。
しかし部屋は暗く、人の気配などまったくしませんでした。
部屋に戻って叔母に聞いてみると、このあたりで泊まりに来ているのは、僕たちだけらしく、僕たち以外はいない、ということでした。
そのとき、僕は背筋が凍りました。
それで、もう一度外に出てみると、なにやら向かいの家の二階に何かがいます。
それは、黒猫でした。
黒猫はこちらを見つめ、しばらくすると閉められたカーテンの向こうに消えてゆきました。
叔母の話によると、僕たちが泊まっているところだけ、妙に安く、向かいの家は、貸し出されていなかった、とのことです。
そういえば、向かいの家の玄関にはロープが、そして二階の窓のところには、御札らしきものが貼ってあったような・・・
2004/04/
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