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百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0211 視線の先 SERA様
このお話も、以前住んでいた家でのことです。
その部屋の北側の窓からは、お寺とお墓を見下ろす形で、一望できます。
越してきたばかりの頃は、赤ちゃんの鳴き声が暫く聞こえたりして、怖い思いもしましたが、いつの間にかそれも無くなり、1年程たった頃でした。
夜中に、ふと目が覚めた私は、右腕に違和感を覚えました。
真上を向いて、直立した形で寝ていたのに、手首からひじまでがジンジン痺れて動かせないのです。
「なんだろう?」と布団をめくって・・・
「ヒッッ!」
何人居たのか分かりません。
無数の子供の手が、私の腕を「ギュウッ」とつかんでいるのです。
声も出ず、目も逸らせないまま、どの位たったのでしょうか?
我に返った私は「コラッ!放しなさい!」と心で言いました。
びっくりする位あっさりと、子供達は消えてしまいました。
痺れた腕をさすりながら、私は横向きになり、丸くなって目をつぶっていると、頭のほうが涼しくなってきて、首元まで風があたります。
「あれ?窓、開いてたっけ?」と、視線をむけると、また「ヒッッ!」。
頭の所に、子供達が並んで「フーフー」って私に息吹きかけてるんです。
だんだん、腹が立ってきた私は
「いいかげんにしないと、ひどいよっ!出て行きなさいっ!」とまた心の中で言いました。
蜘蛛の子を散らすように子供達はパッと消えていきました。
私は、経本と数珠を枕元に置き、
「今度出てきたら、承知しないからねっ!」と、声に出して怒りました。
それから、うちには一度も来なくなったのですがよそのお宅にお邪魔するようになったようで・・
3月弥生の頃の出来事でした。・・・・・
2004/02/
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