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百話完結
●近所の怪談第三夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0210 白昼 SERA様
以前住んでいた家でのお話です。
私は居間のソファで、ウツラウツラと居眠りしてました。
「ピンポ〜ン」と玄関のチャイムを夢の中で聞いたような気がし、あわてて玄関へ向かいました。
「どちら様ですか?」「・・・」返事がありません。
当時、ドアホンではなかったので、しかたなくドアを開けて見たのですが、誰も居ません。・・・
「やっぱり夢か?」と、居眠りの続きでも・・・
と思い、居間にもどると、すでにお客様はソファに鎮座されていました。
その初老の男性は、白の長袖のゴルフシャツにベージュのスラックス姿でソファの上に正座をし、両手を両ひざに重ね、うなだれていました。
ビックリしたのと、昼寝の邪魔をされた腹立たしさも相まって、
「ε-(ーдー)ハァ勝手に入って来ないでよっ!」と怒り口調で怒鳴ると、
「チャイムならした・・・」って、口答えするんです。
そして、なぜなのか彼は涙を流しはじめました。
私は来客用の湯のみ茶碗に熱いほうじ茶を入れ、お茶菓子が無かったので、お塩だけでにぎったおにぎりを3つ添えて、彼の前に出しました。
そしてキッチンのダイニングテーブルに座り、暫く彼を見つめていました。
5分か10分。そう長い時間ではなかったような気がします。
「もうすぐ、お盆ですね。」
誰に言うでもなく、私はつぶやきました。
彼は、一瞬顔を上げ、スッと立ち、お辞儀をしたまま足から消えて行きました。
8月の真昼の出来事でした。・・・
2004/02/
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