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二夜目百話完結
●近所の怪談第二夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0174 手のひら ナフリの友様
私が小学五年生の夏に体験した不思議な出来事です。
近くの山中湖へ泳ぎに出かけました。当時、山中湖も汚染が進んでおらず、水も綺麗でシジミ貝が沢山とれました。
親戚の3年生の子供と、自分の兄と出かけ比較的浅瀬で水遊びをしていたのですが、泳ぎが得意な従兄弟が岸から15メーター程の浮きブイの所まで泳いで行き、ブイに捕まりながら私を呼んでいました。
私は泳ぎが得意でないので行くのが恐かったのですが年下の従兄弟にバカにされるのも悔しかったので必死にブイの所まで泳ぎブイにしがみつくと、従兄弟はバカにしたように
「じゃあ俺は先に戻ってるよ」と言って岸に戻ってしまいました。
急に心細くなり岸が遠くに見えましたので兄を探すとジュースかトイレか分かりませんが見当たりません。
十分程浮いているとさすがに夏でも湖水の水は冷たく感じ早く戻らなければと、勢いをつけ泳ぎ出したのですが半分過ぎるころに足が吊ってしまい溺れてしまいました。
もがいてなんとか前に進もうとしている私を従兄弟はへたくそな泳ぎだとおもって笑っていました、近くに大人達も何人か居たのですが何とも思っていない様子、助けてと声に出したいのですが水を飲んで気が動転しているので、ただ
もがくだけでした。
私はこれで死ぬんだなと正直思いました。
その時ふとお経を唱えました。
(親友に寺の息子さんがいて、朝お経を習いに通っていましたので、)
もがきながら必死に心の中で唱えていると足のつま先に何かがあたりました。
私はとっさに足が地面に付いたのかと思いましたが様子が変でした、それは下から突き上げるように私のつま先をおしている感じなのです。
ぎょっとして水の中の足下を見るととても信じられない物がありました。
それは大きな手のひらでした、真直ぐに指を伸ばした大きな手の平だけが私の足下に有り、岸に押し出しているのです。
うわっと声をだして右足を大きく出した瞬間にじゃりっと湖底に足が届きそのまま2・3歩あるくともう胸のあたりの浅瀬に立っていました。
ボーとしている私に従兄弟が何してるのと言って近寄ってきましたが、放心状態でそのまま岸にあがりしゃがみ込んでしばらくの間座っていました。
私はその時以来目に見えない物の存在を強く信じています。
2003/11/
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