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二夜目百話完結
●近所の怪談第二夜
全国よりご投稿頂いた恐怖体験談を掲載しています。
 

     
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怪談数  御 題    御投稿者様
0162 海釣りの怪(帰省編) ミステリアス庄田様
釣りキチの私たち夫婦はもう一日延ばし、翌日は仕事だというのにギリギリ最後まで遊びました。
現地解散で家路に急ぎました。
途中夫は地図をしきりに覗き込み
「帰省ラッシュにぶつかると明日の仕事に間に合わないかもしれないから山道を下ろう」
と言うことになり電柱も何もない真っ暗な所を進みました。
その日は月のない晩で車のライトを消すとまるで洞窟の中にいるようでした。
マジックで黒く塗りつぶした様な所にいる感じです。
民家らしき建物は何もなく山道ですから当たり前かも知れません、そこに白い軽トラックが谷川にあり廃車ではないけれど、そうとう乗っていない車があり谷の脇から変な男の人が私たちから隠れるようにしていたのです。
走りながら
「この世の者ではないな」などと夫らしくもなく言いました。
この漆黒の山道でライトも点けずしかも谷川に居ることだけで変だと思いゾッとしていました。
心細くなり後続車が来ないものかと思い後ろを見ても一台も来ません。
くねくねと曲がりくねった場所で方向転換するために少し広い場所に差し掛かったら、先頭にクニャリと折れ曲がった青い原付が転がっていて、それはもう絶対に動かないような感じで小学4〜5年生の男の子とその後に20歳前後の可なり美形で髪の長いサラサラしたストレ−トで、腰のあたりまでありましたその女の子達が4人ほど並んでこちらを見ながら声は聞こえないのですがヒソヒソと私たちのことを話しているみたいなのです。
少し離れたところに少年が16歳ぐらいの子も居ました。
軽四輪の白っぽい車でしたがその車も埃を被っているのかそうとう動いていない車に見えます。
女の子達の服装は白いロングTシャツ一枚だけ、山の中に部屋着一枚でいるなんて不自然すぎます。
夫は何を思ったかゆっくり走りながらその女の子達の側で一旦止まりゆっくり走り出しました。
「何故止まったりしたのよ!バカじゃないの!」
と私はカンカンに怒り夫は
「フフフ幽霊ではないよ足がちゃんとあったもの」と言ったのです。
呆れて
「幽霊に足がないとは限らないよ!」と言うと流石に夫は青くなり
「足のある幽霊なんているのか?」と言うとスピ−ドを上げて下りだしました。
途中盆提灯が淋しげに風にゆらゆらと揺れていました。
提灯には●●寺と書かれていました。
私はメモを取りながら民家もない山の中にお祭りするなんて変だ、それにだれもいない最も一時を回った時間帯に・・・・・
急に睡魔が襲い何度も
「眠るな!起きろ!」と、なぜか叱られる夢を見ていました。
漸く民家らしき建物が視界に現れ町名をメモして無事に家路に着きました。
釣り歴50年の私の知り合いにそのことを言うと、地図を広げこの辺かい?
と地理に弱い私に尋ねるのですが、どう見ても町名は見当たるけれど抜け道の山道は何処にも在りません。
まして●●寺なる神社仏閣は全く見当たりませんでした。
インタ−ネットで調べましたが3カ所しかなく抜け道の辺りには先ずあり得なかったのです。
夫は半信半疑と言うより否定的な方で一切その話はしません。
あれはよく昔の人がキツネや狢に騙されたと言う所謂妖怪の類だったのでしょうか?
もしも、あの時あの子らに夫が話しかけていたと思うとゾッとします。・・・・・
2003/10/
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