私の通っていた学校の近くに、電話ボックスがありました。
その電話ボックスには結構昔から、夜中の2時にそこで電話(何処にでもいい)をかけると、鬼の様な形相をした女の幽霊が出る。
という噂がありました。
確かに夜中になると本当に怖いので、夜はおろか日中もその電話ボックスを利用するひとはほとんどいませんでした。
ある年の夏、私は友達(以後R)と、その友達の兄(以後H)とで、ライブを観に行ってました。
行き帰りはHさんの車だったのですが、ライブ会場は県外だったので、9時に会場を出たのに、私たちの住んでいる町に戻るまで4時間近くかかりました。
「もうすぐ2時だね〜」
と、Rが言った矢先に、私たちの目に例の電話ボックスが飛び込んできました。
「あ!そうだ!あそこ(ボックス)で電話掛けてみない?」
皆ライブ後という事もあってか、妙にテンションが高くなっており、ジャンケンに負けた私が行く事になりました。
RとHさんの兄妹は、3〜4m離れたあたりの車内で待機しており、わたしはテレホンカードを使って、家にでも電話してみようと思い、電話を掛けました。
2,3回音が鳴り、すぐに母が電話に出ました。
周りには何もいる様子はありません。
私は母に、「すぐに帰ってくるから」といい、電話を切りました。
そして、RとHさんの方を向いたのです。
しかし、RとHさんは、物凄く焦った様なそして真っ青な顔で、ボックスの外側を指差してます。
Rに至ってはもうほとんど泣き顔です。
私はHさんが必死になって動かしている口の動きを読み取りました。
「ハ・ヤ・ク・ソ・コ・カ・ラ・デ・ロ!!」
急に怖くなった私は、急いでボックスから出、車の方に走りました。
するとその時、バ――――ン!!!!という物凄い音がし、私は少し振り返り、見たのです。
電話ボックスの中からこの世の物とは思えない程の恐ろしい形相をした女が、こっちを睨み付けてガラス戸を叩くのを・・・・・・
|