あれは6月の中旬の事でした。
私の家の近所にあるK中学校の前を通りかかった時の事です。
もう真夜中だというのにその学校のグランドにある、小さなブランコに一人の女の子が乗っていました。
私は勇気を出して声を掛けようと決心してその子の方を向いた瞬間、その女の子はすでにいませんでした。
おかしいな、と思い周囲を見たその瞬間、後ろにその子が立っていたのです。
私は驚いて声も出ませんでした。
その様子がおかしかったのか、その子は私の方を向いてフフっと笑ったのです。
そして恐怖の瞬間が訪れました。
その子が口を開いたのです。
「あなたは私、私はあなた。何をそんなに恐がっているの??自分の姿をみて」
私はその言葉をきいてこの子は気が狂っているのだと自分に言い聞かせました。
そして勇気を振り絞り聞いてみたのです。
「ねえ?お母さんは?何でこんな真夜中に一人で歩いてるの?」
するとその子は
「まだわからないの?あなたは私、私はあなた。あなたがここにいるから私もここにいる。私がここにいるからあなたがここにいる。ねえ?CHOCOLATE」
と私の名前を呼んだのです。私は何が何だかまったくわかりませんでした。
その次の瞬間その子はいきなり走り出し、どこかに行ってしまいました。
この日はそのまま家に帰りました。
それからしばらく経ったある日、私は会社で一人、残業をしていました。
すると窓が震え始めあのです。
私は何事かと思い窓から外を見ました。
するとまたもやあの少女が今度は窓の外で私の方をニヤニヤとみていたのです。
私は恐くなり無我夢中で走りました。
そして屋上に出て後ろを振り返ってみてあの子がいない事を確認しほっと行きをついたのもつかの間、あの子は前から歩いてきたのです。
これほどびっくりしたことは生涯一度しかないでしょう。
びっくりした私はその場に倒れてしまいました。
次の朝、私は何故か自分の家のベッドで寝ていました。
そして私の部屋にあるテーブルの上に几帳面な字で「あなたは私、また会うことになるでしょう。」
と書いた紙がありました。
その紙はもう処分したためありませんが、本当に恐い体験でした。
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